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飼育日誌
2020.09.24相模川ふれあい科学館 アクアリウムさがみはら
寝ても覚めてもゲンゴロウ part 2

こんにちは。

「寝ても覚めてもゲンゴロウpart1」を投稿してから、はや二か月…ご報告が遅れてしまい申し訳ございません…!!
前回の投稿から楽しみにされていた方もそうでない方もぜひご覧ください!

こちらが羽化したばかりのゲンゴロウの新成虫です!

嬉しいことに、全ての個体が無事に羽化しまして、餌もモリモリと食べております。

ところで、皆様はゲンゴロウのオスとメスには、体に違いがあることをご存じでしょうか?
よく雌雄判別で用いられるものは、前脚に吸盤があるかないかという部分なのですが、
今回は水に入る前の新成虫だからこそわかりやすい、別の違いをご紹介いたします!



上がオスで下がメスなのですが、違いがわかりましたか?

体の表面をよーく見てみてください。
上がツヤツヤしていて、下がザラっとした感じになっているのがわかりますでしょうか。
実はこれがオスメスの違いなのです!

ゲンゴロウはオスがメスの背中に張り付いて交尾をします。ですので、オスはメスに張り付くために前脚の吸盤を発達させました。
一方でメスにとってはオスに背中に張り付かれてしまうと、呼吸が思うようにできず溺れてしまう可能性がありとても危険です。
なので、メスは背中をザラザラさせることで、できるだけオスに張り付かれないようにしているのです。

このように、お互いの都合が体の特徴として表れているのはとても面白いですよね。


お次の写真はゲンゴロウを横から撮ったものです。
丸っこいですね~。

腹部が膨らんでおり、頭からお尻まで滑らかな流線形になっています。
水の中で泳ぐのに適した形へと進化してきた結果なのでしょう。
実際、ゲンゴロウは泳ぎがとても上手で、優雅さすら感じてしまいます。

さて、そんなゲンゴロウはなんと現在、水辺の生き物水槽で展示中です!!
水中という特殊な環境で暮らすゲンゴロウのユニークさをぜひ生でご覧いただければと思います!
皆様のご来館を心よりお待ちしております!

山田


2020.09.18相模川ふれあい科学館 アクアリウムさがみはら
くっつく生き物展①

皆さんこんにちは
当館では9月18日より、秋季特別企画展「くっつく生き物展」が始まりました!
 
くっつく生き物と聞くと何を思い浮かべますか?
ヤモリやカエルなど、街中でも見ることができる生き物を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。

しかし実際は、くっつく生き物は陸上だけでなく、海や川でも見ることができます。
また、そういった生き物のくっつき方やくっつく理由は様々です。
会場内では、陸、海、川それぞれの環境で、くっつく行動を見せる生き物をご紹介しています。

今回の企画展でのおすすめスポットはトッケイヤモリの展示ブースです。
 

お腹の模様がきれいなトッケイヤモリが間近で観察できます。
 

4方向から観察ができる構造になっていて、フォトスポットにもなっています。


他のブースでも数多くの生き物を見ることができますので、お気に入りのくっつく生き物を探してみてはいかがでしょうか。

西田


2020.09.13相模川ふれあい科学館 アクアリウムさがみはら
シー・ムーン

こんにちは。

9月に入り、夜も過ごしやすい気温になってきましたね。

早速ですが、皆様は毎年、お月見をしますか?

月を見て楽しむお月見は、古くから日本に根付いている風習のひとつです。

そんなお月見は、中秋の名月といって旧暦の8月ごろ、現在の暦でいうと9~10月の月を楽しむものとされていますが、なぜだかわかりますか?

一説には、暑い時期が終わり夜の空気が澄み始めることや、月の位置がちょうどよい高さにあるため良い月が見えるからなのだそうです。

 

しかし、9~10月は台風の季節でもありまして、なかなか良い月は見れませんよね…

そこで!今回のマンスリー水槽では、空模様に関係なくお月見気分を楽しんでいただけるように、海に棲む月のような生き物、ミズクラゲを展示しております!

 

 

クラゲは漢字で書くと「海月」。

ウサギやお団子の形に切り抜かれた場所にチラチラと見え隠れする丸いミズクラゲは、雲の切れ間から顔をのぞかせるお月さまのよう…!

 

 

光に照らされてぼうっと黄色を帯びるミズクラゲは、月のように優しい雰囲気で水槽内を漂っています。

 

 

晴れの日も雨の日も、朝でも昼でも、9月は相模川ふれあい科学館で「海のお月見」なんていかがでしょうか! 皆様のご来館を心よりお待ちしております!

 

山田


2020.09.03相模川ふれあい科学館 アクアリウムさがみはら
潮を招くカニ?

皆さんこんにちは!

9月に入っても、まだ暑い日々が続いていますね。
皆さんは例年暑い夏をどのように過ごされていますか?
生き物採集が大好きな私は、夏の時期には海や川に出かけることが多いです。
今年はあまり行けていませんが・・・
様々な生き物と出会うことができるので、みなさんもぜひ採集に出かけてみてください!

それでは本題に入りましょう、今回は8月末より当館の海の生き物水槽で展示しているカニの仲間、
ベニシオマネキについて紹介します。

ベニシオマネキは主に熱帯、亜熱帯地域のマングローブ帯や干潟などで穴を掘って暮らしています。
カニの仲間の多くは名前に「〇〇カニ」や「○○ガニ」と付きますが、ベニシオマネキには付いていません。
それでも列記としたカニの仲間なのです。
シオマネキという名前は、オスが求愛する時に大きなハサミを振る様子が
満ち潮を招いているように見えることから名付けられました。

シオマネキの仲間が、他のカニと大きく異なる特徴は、やはりオスのハサミが片方だけ大きくなる点ではないでしょうか。
初見だと、片方のハサミだけとれてしまっているのではないかと思うかもしれません。
しかし、メスのハサミは大きくはなりません。実に不思議ですよね。

オスのハサミが大きいのは、
・メスにアピールをするため
・敵から身を守るため
などの理由が考えられています。

さらに、シオマネキのオスのハサミは、左右どちらが大きくなるかは決まっていません。
ベニシオマネキでは、右の方が大きくなる割合が高いという見解もあるようですが、
他のシオマネキでは、その割合も違ってくるみたいですね。

現在当館では、右が大きな個体と左が大きな個体が同数展示されています。
もちろんハサミの小さなメスも展示されています。

ここまで、シオマネキについて簡単にご紹介しましたが、ご来館の際はぜひ近くで観察してみてください。

西田


2020.08.04相模川ふれあい科学館 アクアリウムさがみはら
ガラス細工の生き物

梅雨も明けて夏本番となりました。

暑い夏を乗り切るための工夫は色々ありますが、

その一つに目で見る“涼しさ”があります。

 

今月のマンスリー水槽では、

目で涼しさを感じていただけるような、

ガラス細工のように透明な魚をご紹介しています。

 

まずはこちらの魚。

 

スケスケですね。

インディアングラスフィッシュという魚で、

インドやミャンマーなどの川やため池に生息しています。

 

次にこちら。

 

 

さらに透けています。

こちらはナマズの仲間で、トランスルーセントグラスキャットといいます。

ナマズの仲間では珍しく、底でじっとしているのではなく

川の中層を群れで泳ぎます。

 

 

さまざまな“涼”を取り入れて

暑い夏を乗り切りましょう!


2020.07.31相模川ふれあい科学館 アクアリウムさがみはら
寝ても覚めてもゲンゴロウ part 1

こんにちは。
もう8月になろうかという時期になり、試合に例えるなら2020年もさあ後半戦
6月と7月は後半戦に向けてのハーフタイムといったところでしょうか。
しかし、私にとってはこの期間も休むことのない熱い勝負の時期となりました…

なぜならば、この時期は多くの虫たちの恋の季節! 
そして本年度から当館では、日本を代表する水生昆虫、ゲンゴロウの繁殖の挑戦を始めました!
つまりゲンゴロウ第一世代目を引き継げるか勝負の季節がまさに6月と7月だったのです!

こちらがそのゲンゴロウです。
ゲンゴロウとは、カブトムシをはじめとするコウチュウの仲間で、幼虫から蛹を経て成虫となる、完全変態をする虫です。
そして、一生のほとんどを水の中で暮らす、水生昆虫と呼ばれる昆虫の仲間でもあります。
昔は田んぼにお馴染みの虫でしたが、近年はめっきり数を減らしてしまい、神奈川県では絶滅してしまいました。

そんなゲンゴロウの繁殖チャレンジは、水温が上がる5月~7月が最盛期です。
といっても当館では完全屋内飼育のため、水温と日長は人為的なものとなります。
ゲンゴロウは植物の組織内に卵を産むので、産卵床としてホテイアオイを入れ、
産卵痕が見つかり次第新しいものと入れ替えていきます。
そして回収したホテイアオイは別ケースに入れて孵化するのを待ちます。

そうした作業を何回か繰り返し…生まれた幼虫がこちらです!


上の写真のホテイアオイにしがみついているのが生まれて間もないゲンゴロウの幼虫です。
下の写真は少し経った1齢幼虫です。白っぽい色から少し落ち着いた色になりましたね。
ゲンゴロウの成虫は見たことがあっても、幼虫は見たことがない方も多いのではないでしょうか。
全然成虫とは似てないですよね(笑)。この後、2回の脱皮を経て終齢幼虫となります。


上が2齢幼虫、下が終齢幼虫です。終齢ともなると、堂々とした雰囲気がありますね。
ゲンゴロウの幼虫は獰猛なハンターで、大きなアゴで魚やオタマジャクシなどを捕らえて食べます。
普段はゆったりとしていますが、獲物に襲い掛かるときはシュパッと動くんですよ!
ちなみに当館では、1齢から終齢までコオロギを与えて飼育しました。
ゲンゴロウの幼虫は水替えなどの手間はかかりますが、餌の好みもうるさくなく、飼育自体は比較的簡単な種だと思います。
そうこうしているうちに40日ほど経つと、幼虫は上陸して土の中で蛹となります。

当館で生まれた第一号のゲンゴロウたちは現在、うれしいことに全員蛹となって成虫になる準備をしています。
近いうちにきっと羽化のご報告ができると思っていますので、楽しみにお待ちいただければと思います!

山田


2020.07.30相模川ふれあい科学館 アクアリウムさがみはら
右?左?

みなさんこんにちは。
最近、相模湾水槽に“ミギマキ”という魚を仲間入りさせました。

ミギマキを漢字で書くと「右巻」になります。右巻きがいるなら左巻きもいるように思えますが、
正式な和名が“ヒダリマキ”という魚は存在しません。

しかし、日本は広いもので、地方での呼び名がヒダリマキの魚がいます。
それがこちらです。

同じ、、、ように見えますが、このヒダリマキの正式な和名は“タカノハダイ”といって、
尾ビレの模様や、口元の色の違いが見分けるポイントです。

どちらの種類も相模湾水槽で観察できますので、お越しの際は違いを見比べてみてくださいね。

竹本


2020.07.21相模川ふれあい科学館 アクアリウムさがみはら
仕掛け

皆さまこんにちは。
今年は梅雨明けが遅いのと、夏休み期間が短くなったため、科学館もまだ夏が始まった感じがありませんね。
今回は、お客様からの質問が多い、こちらの水槽の仕掛けについて説明したいと思います。

こちら新しく科学館に設置された「水上散歩水槽」。

このように水槽の上を歩いて、上から魚たちを観察出来る水槽です。
そこで皆さまからは、「魚に餌を上げる時や、掃除の時はどうしているのですか」というご質問を良く受けます。

そこで今回は、その秘密の仕掛けをご紹介します。
実は、こちらの水槽のガラス天板は、4分割されていて、それぞれのガラス天板が機械で持ち上がるようになっているのです。
それぞれのガラス天板の下には、電動アクチュエータが取り付けられており、
コントロールパネルで上げ下げ出来るようになっています。
その様子がこちら!





ガラス天板は一枚が80kg以上あって、一人ではとても持ち上げられません。
こちらの機械のおかげで、作業が出来るのです。
見えないところに、仕掛けがあります。
最近では、魚たちも水槽に慣れて、ガラス天板を持ち上げると餌がもらえると思って寄ってきてくれます。

まだご覧になっていない方も、是非とも一度ご来館頂き、水上散歩水槽を体験してみて下さい!

波多野


2020.07.17相模川ふれあい科学館 アクアリウムさがみはら
魚の模様の役割

海水魚には、様々な模様をもつものがいます。縞模様や水玉模様などがありますが、
なぜその模様をしているのか疑問に思うことがあります。

そこで今回、海の生き物水槽では魚の模様の役割をテーマに3種の魚を展示することにしました。
まずは、派手な模様と色が特徴のニシキテグリです。私のイチオシの魚です。
(前向きについている小さな口で餌をつつくように食べている様子はずっと見ていられます!)


見ての通り、目立つ体色をしているため、一見敵に見つかりやすいように思えますが、
カラフルなサンゴ礁の背景に紛れ込んで、身を守ること(保護色の役割)ができます。
体も小さいため、水槽の中で見つけるのに苦戦する時があります。

続いて、しましま模様が特徴のオイランヨウジです。


名前に「ヨウジ」とあるように、細長い体をした魚です。
赤と白の縞模様が特徴的ですが、この模様で目や尾の位置をわかりにくくしたり、
1匹ではなく複数の魚が泳いでいるように見せることで、敵から身を護ること(分断色の役割)ができます。
また、オイランヨウジのように縞模様だけでなく、尾に目玉のような形をした斑紋がある魚は、
目の位置を勘違いさせて、敵を惑わせることができます。

写真をよーく見てみると・・・
目の上を赤い縞模様が通っているのがわかります。ぱっと見ただけではどこが目なのかわかりませんね。

最後は、水玉模様が特徴のチョウチョウコショウダイの幼魚です。

チョウチョウコショウダイの幼魚は、頭を下にしてひらひらと泳ぎます。
その泳ぎと白い水玉模様で、有毒なウミウシやヒラムシのふりをしている(保護色の役割)と言われています。
成魚になると白い水玉模様はなくなり、泳ぎ方も変わります。

ここまで、展示している3種をご紹介させていただきましたが、
それぞれの模様の役割を知っていただけましたでしょうか。

当館にお越しの際は、ぜひ近くで魚の模様を眺めてみてください。

西田


2020.07.11相模川ふれあい科学館 アクアリウムさがみはら
ひまわり畑のおともだち

こんにちは。
7月になりいよいよ夏も本番です!
入道雲の浮かぶ透きとおる青空や、深い緑の木々から響くセミの声のように、
どこか懐かしいノスタルジーを感じるような景色が私たちを迎えてくれる季節です。
ひまわりの花もそういった景色のひとつではないでしょうか。
太陽にむかってしゃんと立つひまわりの姿は、誇らしさすら感じてしまいますよね。

さて、今月のマンスリー水槽では、そんな夏を感じさせてくれるひまわりの花と似た、
オレンジ色の体色をもつ魚を、ひまわり畑を再現した水槽とともにご紹介しております。


今回ご紹介している魚は、オレンジライヤーテールモーリーといいます。
映えるようなオレンジ色を全身に持つこの魚は、ブラックモーリーというメキシコに棲む淡水魚の改良品種です。
尾鰭もまた特徴的で、楽器のライヤー(竪琴)の形に似た尾鰭をもつことからライヤーテールという名前がつけられたそうです。

そんな本種は、改良品種ですので野生では生息していません。
こんなにオレンジ色の魚が野生にいるわけないよな~と思っていましたが、
調べてみるとなんとアフリカの湖には実際に真っ黄色の淡水魚が棲んでいるそうです…!
世界は広いですね~!

水槽内ではひまわりの花や葉の間を魚たちがゆらゆらと泳ぎ回る姿を見ることができます。
緑とオレンジのコントラストで懐かしい夏を感じていただければ幸いです!
皆様のご来館を心よりお待ちしております!

山田