飼育日誌
2016.01.09
サル年だから・・・バ〇ナ?
水も冷たくなり、当館の渓流魚も活き活きと見えてきました。
現在、相模川でみられるイワナやヤマメ、ニジマスは、放流された個体がほとんどだと言われます。
幼い頃からペレットと呼ばれる配合飼料を食べさせられているので、同じような色、大きさ、形の物を見ると食欲がそそられるようです。
水の澄んだ上流域のサケ・マス類は、餌を眼で捉えようとします。
そのため、釣り人は毛針やルアーに凝ってしまうのですが・・・。
私は、ご来館されたお客様へのサービスとして、館内イベントでは、なるべく図鑑には無い内容を盛り込んだ解説を試みています。少しでも、新鮮な気持ちになっていただけると思うからです。
そこで、本日はバナナの角切りを投げ与えると、我先を争って食べるニジマスをご紹介しました。意外なことなので、時々「お魚のおやつタイム」にて、餌を捕る“本来の習性と、環境による慣れ”について、解説させていただいています。
ちなみに、夏に捕まえた大きなカマキリとショウリョウバッタを、ニジマスの水槽に投げ与えたところ、普通に泳ぎ切って岸に上がってきたので、裏庭に放してやりました。ちょっとニジマスが警戒している様子でした。
バナナの想い出では、かれこれ20年位前に特別企画展にて1m近い大きさのワニガメを展示したことがあります。そのときはワニガメの管理者から、週に1度バナナ1本を与えるように指示されたことがあります。
あの肉食のワニガメがバナナを美味しそうに丸呑みしている姿を見たときには、「コイツ、優しいやつなんだな~」なんて思ったりして・・・。意外なことを見ると、新鮮な気持ちになれるものですね。