調査・研究

2024.06.09

相模川河口域におけるカニ類8種の生息記録が論文掲載

相模川ふれあい科学館では、相模川に生息するカニ類について調べています。このたび、2022年から2023年にかけて河口域で採集された標本を調べたところ、その一部が当水域ではまれな種であることが分かりました。その成果が、このたびアクオス研究所が刊行するオンライン学術雑誌「水生動物」に掲載されましたので、お知らせします。

掲載誌 水生動物 Vol. 2024 2024年6月発行
題名 相模川河口域における希少種を含むカニ類8種の注目すべき追加記録
著者 伊藤 寿茂(相模川ふれあい科学館)、崎山 直夫(新江ノ島水族館)

相模川河口域における希少種を含むカニ類8種の注目すべき追加記録


アカテノコギリガザミ


ヒメアカイソガニ


論文の表紙

 今回報告した8種のうち、アカテノコギリガザミ、ツノメガニ、ミナミイワガニ、ヒメアカイソガニの4種は、文献上、相模川からの初記録です。このうち、アカテノコギリガザミとミナミイワガニの2種は、相模川がこれまで知られていた分布域よりもわずかに北にあることから、相模川が新たにこれらの北限生息地となりました。それ以外の種類も、相模川では未だ希少な種であり、今回再確認されたことで、相模川への定着の可能性が高まりました。過去の報告と合わせますと、相模川から記録されたカニ類は計32種類となりました。この中には、現在の相模川では見られなくなった種が数種類含まれますが、今後も調査を続けることで再確認される種や、新参の種を増やせる可能性があります。引き続き、カニ類をはじめとする相模川の生物相の把握に努めたいと考えています。

伊藤


2024年6月
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