調査・研究

2023.07.30

相模川流域における国内外来種ヌマガエルの初記録が論文掲載

 相模川ふれあい科学館では、相模原市内で2022年7月23日に行った野外採集時に、国内外来種のヌマガエルの幼体を確認しました。本種は日本国内では本来、本州中部以西、四国、九州および先島諸島を除く南西諸島に生息するカエルですが、近年では神奈川県をはじめとする関東各地への移入が報告されています。ヌマガエルの移入先に関するこれまでの報告を調べたところ、神奈川県・山梨県にかかる相模川流域においては初めての記録であることがわかりました。この確認記録をまとめたものを、公益財団法人宮城県伊豆沼・内沼環境保全財団が刊行する「伊豆沼・内沼研究報告」誌に投稿し、このたび掲載されました。

掲載誌 伊豆沼・内沼研究報告Vol.17 2023年7月発行
題 名 相模川流域における国内外来種ヌマガエル Fejerverya kawamuraiの初記録
著 者 竹本淳史(相模川ふれあい科学館)、伊藤寿茂(相模川ふれあい科学館)

その場所にもともとくらしていた生き物たちにとって、違う場所から新しく入ってきた生き物はエサや住み家を奪う存在になりえます。今回新しく相模原市で確認されたヌマガエルが今後さらに分布を広げていくのか、また現在の自然にどのような影響があらわれるのかなどについて注視していきたいと考えています。

竹本


2024年12月
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