調査・研究

2023.03.29

江の島における潮間帯動物相の調査結果が論文掲載

江の島は相模湾奥部(藤沢市)にある小さな島(陸繋島)です。市街地のただ中にありながら、豊かな自然が残されています。この島の波打ち際にすむ生き物(潮間帯動物)については、旧江の島水族館の有志によって約35年前に調査が始められ、以後5年間隔で現在も続いています。昨年は8回目の調査年で、相模川ふれあい科学館も調査に参加しました。このたび、その成果が神奈川県立生命の星・地球博物館が刊行する学術雑誌「神奈川自然誌資料」に掲載されました。

掲載誌 神奈川自然誌資料No.44 2023年3月発行
題名「江の島の潮間帯動物相-VIII」
著者 西川湧馬(新江ノ島水族館)、植田育男(神奈川大学)、萩原清司(横須賀市自然・人文博物館)、伊藤寿茂(相模川ふれあい科学館)、北嶋 円(新江ノ島水族館)、加登岡大希(新江ノ島水族館)、藤田温真(新江ノ島水族館)、崎山直夫(新江ノ島水族館)

 今回、大勢の参加者が協力して集めた膨大なデータを取りまとめられたのは、新江ノ島水族館の若手飼育員、西川湧馬さんです。調査で確認された200種類以上の生き物がリストにまとめられているほか、各地点の環境の特徴や、地点間の確認種の違いなども表やグラフで分かりやすく知って頂けるようになっています。
これからも大学や他の博物館と協力して、相模川や江の島をはじめとした地元・神奈川県の生き物を調査・研究していきたいと考えています。

伊藤


2024年4月
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