調査・研究

2022.10.09

ミナミアシハラガニ 相模川初記録および北限記録の種として論文掲載

2022年4月に相模川で見慣れないカニが確認されました。個体の外部形態を精査したところ、南方種であるミナミアシハラガニに同定されました。本種の既知の分布情報を調べたところ、相模川では過去に記録がなく、確認された地点(神奈川県平塚市)は現時点で本種の北限生息地点であることが判明しました。それらの内容を論文としてまとめ、公益財団法人宮城県伊豆沼・内沼環境保全財団が刊行する「伊豆沼・内沼研究報告」誌に投稿し、このたび掲載されました。

掲載誌 伊豆沼・内沼研究報告Vol.16 2022年7月発行
題 名 ミナミアシハラガニ Pseudohelice subquadrata (Dana, 1851)(モクズガニ科)の北限および相模川初記録
著 者 伊藤寿茂(相模川ふれあい科学館)、崎山直夫(新江ノ島水族館)

相模川が流れこむ相模湾は、温帯域でありながら南からの海流「黒潮」と北からの海流「親潮」がぶつかり合う位置にあることから、他の地域から多くの生物が運ばれてきてすみ着きやすい「生き物の宝庫」となっています。さらに近年、相模川でも南方系のカニや魚が新たに見つかるようになっており、今回のミナミアシハラガニもその一つです。当館では引き続き相模川やそのまわりの自然に注目して、新たに判明したことを記録・発信いたします。

※参考 ミニ企画展示(2022年10月30日まで展示)

伊藤


2022年12月
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