飼育日誌

お知らせ 2025.10.04

初マンスリー水槽!

なにかと「初!」が続いていますが、
私に関わる初ネタは今回あたりで終えようと思っていますので、
最後までお付き合いください。

10月に入って猛暑がようやくひと段落して感じですね。
そして、10月といえば、日本でも定着してきたハロウィンです。
ということで、月ごとに変わるマンスリー水槽をハロウィン仕様にしました。
ハロウィンをイメージする水槽といえば、カボチャを入れて水槽内を飾り、
展示する魚はブラックゴーストという熱帯魚なのが多いと思うのですが(あくまでも私感です…)、
魚は違う種類にしたい!という思いもあり、「レッドデビルエンゼルフィッシュ」にしました。

ご存じの方も多いと思うエンゼルフィッシュの改良品種です。
赤というよりはオレンジ色をしていますが、赤がやや多く出ている個体もいます。
この体色ですが、実はただ単に飼育していても、
この赤からオレンジの色は出てきません。
色の維持や、さらに色を上げるためにはアスタキサンチンという成分が
含まれる餌を与えるのがコツになります。
今回の展示に合わせて、2か月前からバックヤードにある水槽で生育させてきました。
搬入した時の画像はこちら

画像が粗くて申し訳ありません…
しかし、小さかったのはお分かりいただけるかと思います。
私も改めて見ましたが小さかったなぁと思いました。
そして、良い感じで育ってくれたなぁと思います。

ハロウィンといえば「ゴースト」といったイメージがあると思います。
今回、ハロウィン仕様の水槽にするために初めてハロウィンについて調べました。
知らなかったことが多く、なかなか興味深かったです!
まずはハロウィンの起源となるのはアイルランド発祥の物語で、
物語の中では悪い事ばかりするジャックという男と、
その男の命を奪いにきた悪魔とのやり取りがあります。
ここで「悪魔」が登場するのでレッドデビル(悪魔)エンゼルフィッシュを
選んだわけとなります。
そして、物語ではジャックはランタンを作って火を灯すのですが、
ジャックはなんと!カブをくり抜いてランタンにしました。
ハロウィンでも多くみられるランタンはカボチャをくり抜くのが一般的ですが、
起源とされる物語では実はカブだった!というのはちょっと驚きました。
そうなってくると、なぜ変わったのか?という疑問が浮かんできます。
その理由は…なんと…、ハロウィンがアメリカへと伝わった時に
当時のアメリカではカブより、カボチャのほうが手に入れやすかったからだそうです…
エ~!!と思ったのは私だけでしょうか?驚きではないですか?
一応、諸説あるとは思いますが…も書き足しておきます。
私にとって驚いたことを今回のマンスリー水槽にひそかに反映してみました。

さすがにカブのジャック・オー・ランタン(ジャックのランタン)は買うことができないので、カブの白にちなんで白いランタンを置いてあります。
ひそかに反映したので正面からではなく、
ぐるっと後ろへ回りますと見られますので、私のひそかなコダワリも見ていただければ!

あと、一緒に働いている職員からは「レッドデビルエンゼルフィッシュ」という名称に惹かれた方もいます。
たしかにそうですよね。単純に日本語にしますと「赤い悪魔天使魚」なりますね。
赤いはわかりますが、相反する悪魔と天使、の魚…
考えれば考えるほど色々な考えが頭の中をぐるぐるしそうです。
ひとつ注意書きとしまして、種名ではなく、通称であることは覚えておいていただきたいと思います。
まあ、そういったことも含めて、ぜひ見に来ていただければ喜ばしい限りです!

さて、実は来月もマンスリー水槽を担当します!!
すでにバックヤードでは展示する生物を生育させていて、準備を進めています。
来月もぜひ、ご期待ください!!


2025年10月
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  • 休館日
  • 祝日・振替休日
  • 9:30~17:00
  • 9:30~18:30
  • 9:30~16:30