飼育日誌

お知らせ 2025.09.15

謎の魚の答え

前回の飼育日誌で種が分からない下の画像の魚をご紹介しました。

この魚は何だろう?ということで色々な意見が飛び交っている…と小耳にはさみました。
そして、協力をお願いしたこの分野に長けた方々であっても、やはり意見が割れているとのことでした。

分かるには時間がかなりかかると思ったのと、まずは紹介したいのもありましたので飼育日誌を挙げたのですが、そのタイミングと合わせたかのように協力をお願いした方々からの返答がありました!

その答えは残念ながら、ヒガイの1種ではなく…
外来種でした。(前回挙げたのは①関東にはいない魚、②交雑種、③外来種です)
東南アジアに生息しているサイアミーズフライングフォックスであろうという答えになりました。答えを聞いて、何かあいまいだなぁ…と思われた方も多いかと思います。
それには理由がありまして、サイアミーズフライングフォックスという魚は輸入、販売されているですが、姿が似たような数種が混ざって、同じ魚として販売されています。
このような理由がありまして、あいまいな答えとなっているのを承知していただければと思います。

さて、この魚ですが、ほぼ最終的な答えを踏まえますと、非常に残念ではありますが購入して飼っていたのを川へと放した可能性が非常に高いと思います。
水槽から逃げ出して、川までたどり着くには、なかなかハードルが高いので…

残念な結果や感想ばかりみたくなりましたが、そんな中でも私自身にとっては得るものはありました。
この魚を見たときに「フライングフォックスが日本の川にいるはずがない」という私の先入観から、ヒガイの1種では?という選択となりました。
やはり、先入観が先行してしまうのは判断をあやまると改めて思いました。まだまだ修行が足りませんね…猛省しております。
そして、1年ぶりに引地川に訪れて、フィールドに出て観察する重要性を実感しました。
フィールドへ出ることで生物の状況や今回のような新たな変化も実感することができます。また、その場へ出向くことによって、生物だけでなく、川の流れや水温などの環境の変化も実感できます。

身近にある川を含めた環境の変化を展示や飼育日誌を通して皆さんに伝えるためにも、継続してフィールドに出て観察していきたいと思います。


2025年9月
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