飼育日誌
お知らせ
2025.02.26
渓流の岩を手作り?
皆さまこんにちは。
今回の特別企画展「渓流展」の中に「渓流の水に触る」展示があります。
SNSの方で「最もシュールな展示」として紹介したアレです。
SNS担当者も私も同世代(団塊ジュニア)であり、川の水に触るなんて、子供の頃は当たり前、ごく日常の体験でした。
でも、今の子供たちはどうでしょう。
家が都会か郊外かに関わらず、川で遊ぶこと自体が少なくなったのではないか、という実感があります(私の息子たちも、おそらく1度もないかな、と思います)。
砂や石を触った回数より、ゲーム機やパソコンのボタンを触った回数の方がはるかに多いというケースが普通になりつつあります。
このような「展示の水の温度を体感してみよう」的な展示は、いくつかの他園館でも見ることがあります。
自然や展示の水に触ることで、ちょっとした楽しさを体験頂くことが、自然への興味の入り口になるのかな、と思ったりします。
ちなみに、この展示の岩も、完全な作り物、私の手作りです。
ちょっと触ってみた感じだと、ごわごわとした岩の感触ですが、ぐっと押してみると凹みます。
発泡ウレタンという、頑丈な発泡スチロールみたいなもので形を作り、シリコン接着剤を塗り、本物のきれいな川砂を練り込んで再現していたりします。
短期間で作成したものにしては…本物っぽくできたかなと思っています。
伊藤