飼育日誌
お知らせ
2025.02.12
魅惑の毒トゲ
こんにちは。
皆さまはラッパウニをご存知でしょうか?
こんな見た目のウニです。
ラッパのような形のトゲに覆われたユニークなウニです。
ウニといえば触ると痛そうな、とんがったトゲをイメージしてしまいますので、対照的でキュートな見た目ですよね。
しかもこのトゲ、動くんです!
丸く広がったと思えば、キュッと閉じる。無数にあるトゲがそれぞれにゆらゆら動いて、なんとも魅力的です。
どんな触り心地なんだろ~と好奇心をくすぐりますが……
ちょっとまった!!!
それ!毒トゲです!!!
とても刺せるようにはみえないトゲですが、なんとひらいたラッパの内側に猛毒があるのです!
刺激を感じると、ラッパ状のトゲをキュッと閉じて、まるで噛みつくような形で相手に毒を食らわします。
強力な神経毒で、もし刺されると最悪の場合、呼吸困難になってしまうこともあります。
お、おそろしい…
しかもラッパウニは暖かい海の浅瀬にすんでおり、相模湾でも見つかっています。
無害そうなウニがいた!と知らずに触ると…思わぬしっぺ返しを受けるかもしれません。
知らない生き物はむやみに触らないのが一番ですね。
さて、実は当館では、そんな身近な海にいる気を付けた方がいい毒生物をご紹介する展示が始まりました。題して「この生き物、毒につき注意!!」です!
ラッパウニをはじめ、代表的な4種類を展示しています。どれも注意が必要な生き物ですが、知っていればなんてことありません。
むしろ毒をもっていることも含めて魅力的に見えてくるはずです。
ぜひこの機会に、身近な毒生物を観察してみてくださいね。
皆さまのご来館を心よりお待ちしております。
山田