飼育日誌

お知らせ 2024.06.04

展示したフナムシが新種?


江の島産フナムシ改め「フタマタフナムシ」

皆さまこんにちは。
びっくりなニュースが飛び込んできました!
「とぶ!生き物展」で展示中のフナムシが、どうやら新種っぽいのです。
飼育日誌2024.04026 フナムシの不思議

どういうことか、説明します。
大阪市立自然史博物館の研究により、日本のフナムシが、実は3種類だったことが分かったのです。
どれもよく似ているのですが、遺伝子と、脚(肢)の一部の形が違うのだそうです。
そして、新種として分けられたうちの1種、「フタマタフナムシ」と名付けられたのですが、その産地がなんと、江の島でした。

実は、現在展示しているフナムシ、まさに江の島産です。
展示が始まる前のお休みに、長男坊と一緒に採りに行ったのでした。
まさか、新種だったなんて。
全く気が付きませんでした。

ちなみに、これまでフナムシと呼ばれていた種は新称「トライフナムシ」に改名が提唱されました。
兵庫県や島根県、中国やハワイ、ブラジルなどにいるそうです。
スゴイ分布パターンです。船の貨物にくっ付いて、世界中に運ばれているのでしょうか。
この和名が世間に受け入れられれば「フナムシ」という和名は、近いうちに消えていくか、フナムシの仲間全体を指す言葉(タコとかイカみたいな)になっていくかも知れません。

いや、驚きましたね。
身近な生き物で、こんなことがあるなんて。
ということで、ただのフナムシ改め「新種のフナムシ」を、当館にお越しの際は、改めて是非ご覧下さい。


相模川産“フナムシ”

…ところで、相模川にいるフナムシは、いったい何フナムシになるのでしょう。
これも気になりますよ…ね?

伊藤


2024年11月
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