飼育日誌

2024.03.17

実習生体験談⑨ ~石井さんの場合~

皆さまこんにちは。
飼育員の伊藤です。
今回のインターンシップ生は、陸上の動物について学んでいるという大学3年生です。
大好きなヘビについて語って頂きます。
それでは石井さん、どうぞ!



初めまして。実習生の石井です。
先日から、相模川ふれあい科学館で学芸員実習をさせて頂いております。
今回は、主にヘビのアオダイショウについて紹介させて頂きます!

まず、ヘビとは何か。「爬虫綱有鱗目ヘビ亜目」に分類される動物です。…といわれてもピンとこないと思います。トカゲと近い仲間なのですが、体はとても細長くなり、まぶたや四肢が退化しているというユニークな特徴を持っています。
当館では現在、アオダイショウとニホンカナヘビの展示を行っていますが、このうちカナヘビは、ヘビの名前を持っていますが、トカゲの仲間になります。


ニホンカナヘビ

ということで、展示している真のヘビは、アオダイショウ1種ということになります。
当館の川ゾーン・生命ゾーンの「水辺の生き物水槽」に展示されています。


アオダイショウ

アオダイショウは、日本固有のヘビであり、国産のヘビの中で最も大きくなる種の一つとされ、その長さは最大で2mほどにもなります。
体色は写真のように、くすんだ緑色やオリーブ色に、濃い褐色をした縦じまが入っています。
頭の形はちょっと角ばっていて面長であり、目の後ろに黒いすじが入ります。

森林や農地、水辺などにすんでおり、時に人家の近くや倉庫などでも見られます。
もしかしたら、皆さまのご自宅のまわりで見たことがある方もいるかもしれませんね。
これは、主食となるネズミが人間の暮らす場所の近くに多いためです。
つまり、古くから人間との関わりを持っている生き物なのです。
また、春から夏にかけて繁殖し、10年以上生きるとされています。

今回、なぜ私がアオダイショウを紹介したいと思ったのかというと、当館で行っているイベント「ふれあいワゴン」に登場したからです。なんと、希望するお客様にアオダイショウと触れ合って頂くというので、びっくりです。
私もイベントのお手伝いの際に、アオダイショウを持たせて(抱かせて?)もらいました!
その触り心地は、弾力があってツルツル、少しひんやりしていました。
紫色の舌をぺろぺろしている姿は、つい見とれてしまうくらい可愛いなと感じました。


アオダイショウを持つ!


アオダイショウの顔

ヘビが苦手な方もいらっしゃると思いますが、顔をよく見てみると、とても可愛く見えてきませんか?
「ふれあいワゴン」では、飼育員さんごとに、様々な生き物がチョイスされて登場します。
お客様に、その生き物についてお話しながら「触れ合う」という貴重な体験をして頂けます!
アオダイショウの場合には、嬉しそうにわくわくしているお客様から、怖くてなかなか触れることができないお客様まで様々でしたが、私から見ていて、満足して帰られた方が多かったのではないかと感じました。
「ふれあいワゴン」ではどの動物と触れ合えるのかは、直前まで秘密なのですが、皆さまも運が良ければアオダイショウに触ることができるかもしれません!
是非、当館に足を運び生き物たちとの触れ合いを楽しんでいただきたいです!
最後までお読みいただきありがとうございました。



石井さん、ありがとうございました。
昨年からスタートした実習生さんによる日誌シリーズも、今年度はこれで最後となりました。
次年度インターンシップの募集が3月15日から始まっています。
ご希望される方は、まず当館HPの下の方にある「インターンシップ募集」のところをよく読んで頂けたら幸いです。
どんな学生さん(たまに学校の先生もいます!)に出会えるのか今から楽しみです。

伊藤


2024年11月
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