飼育日誌
お知らせ
2023.09.23
こっ、これはまさか!!!
9月のとある休日
私は神奈川県内を流れる引地川に、友人3人と生き物採集に出かけました。
当館からもそう遠くないので、たまに仕事で採集に行くこともある河川です。
現地では主に投網をしたり、タモ網でガサガサしたり。
時期や場所から判断して、どんな生き物が採れるのかある程度予想してから行くのですが、今回は予想外の、しかも川で見るのは初めての生き物に出会うことができました。
隣にいた友人(学生時代の同期M君)が網を持って「うおーーー、マジで?マジで?」と叫んでいたので、何を見つけたのかなと思い網の中を見たら、あまりの驚きに私も叫んでしまいました。
それくらいレアな魚。
この魚はアユカケ(別名:カマキリ)です。カジカの仲間にあたる種類です。
前鰓蓋骨にある大きなトゲで、アユを上手に引っかけて食べてしまうという言い伝えから、その名が付けられました。
丸くて大きい顔がかっこいいですね!
近年は生息場所の環境変化などが影響してか、個体数の減少が激しく、環境省のレッドデータブックでは絶滅危惧Ⅱ類に指定されています。
今回訪れた引地川でも滅多に見ることができない種だと思います。
繰り返しになりますが、とても珍しい魚ですので、当館でも今後展示できればいいなと思っています。
話を生き物採集に戻しますが、
1日を通してその他に見ることができた魚は
アユ、アブラハヤ、ウグイ、オイカワ、ボラ、ボウズハゼ、ゴクラクハゼ、ヨシノボリの仲間などでした。
まだまだ気温が高い日が続きますが、川ではアユのシーズンもそろそろ終わり。とにかく暑い(「胸が熱い」の意味も含む)休日のレポートでした。
みなさんも安全に十分に配慮したうえで、休日に生き物採集に出かけてみてはいかがでしょうか?
西田