飼育日誌

2023.08.25

実習体験談①~高橋さんの場合~

皆さまこんにちは。
飼育員の伊藤です。
今回の飼育日誌は特別バージョンでお送りします。
ちょうど今、大学から学芸員実習生が来ています。
学生さんに実習で感じたこと、考えたことをストレートに書いてもらうことにしました。
それでは、高橋さん!どうぞ!



…皆様こんにちは。はじめまして。
私は現役大学生の高橋と申します。
数日前から、こちら相模川ふれあい科学館の方で、学芸員実習生として活動しています。
日々の作業をお手伝いしながら、当館ならではの特別な作業の裏側を見せてもらったり、少しだけ体験させてもらったりしています。
さっそくですが、その中で、私が一番印象に残っている作業について、書いてみます。


「湧水と小川のアクアリウム」

それは屋外スペースにある「湧水と小川のアクアリウム」の掃除です。
この水槽には、当館のまわりに生息するオイカワやアブラハヤ、ウグイ、コイなどが展示されています。
他の水槽よりも川から水を多くひいているためか、川そのものを感じさせる独特な匂いがします。
水草の間を泳ぐ魚たちを見ながら水の流れる音を聞くと、本当に小川の近くにいるような気分になります。
そして、魚のコンディションにもよりますが、ここでは来館者が購入した餌を、魚たちに与えることができます。当館で最も人気のある展示の一つとのことです。

「湧水と小川のアクアリウム」の掃除は、実習初日の朝から、私がメインで任せられた作業でした。


アクリルのコケとり作業


外側の水気もしっかり拭きます。

開館前に作業していると、いつもは多くの来館者で賑わっている展示の周りがとても静かで、不思議な感覚になります。
まず、水槽の中に手を入れて、スポンジやブラシを使いながら内側のアクリルや壁面についている汚れを落としていきます。中にいる魚たちをびっくりさせないように、できるだけ静かに、気を付けながら手を動かすよう心掛けました。
その後で外側の水分をスクレーバーとタオルで拭いていきます。
水槽のサイズが大きい上に、屋外で直射日光を受けているためコケが生えやすく、掃除をするのが大変でした。


綺麗にしたアクリルで魚の動きもクッキリ見える!

これまでは一来館者の立場で、展示されている魚を観察するだけでした。
今回、飼育員の一人として「私がキレイにした展示で皆さんが楽しんでくれている!」と実感することができ、嬉しくなりました。



高橋さん、ありがとうございました(そして残りの日程も、お掃除お願いします!)。
当館では展示水槽「実習生による水槽展示」や館内イベント「ポイントガイド」で、実習生さんに情報発信してもらっているのですが、たまにはこうして、飼育日誌を通した情報発信も試していきたいと思います。

伊藤


2024年10月
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