飼育日誌

2023.05.19

おっきく見える!

開催中の特別企画展「ちっちゃないきもの展」も残すところ1か月をきりました。
いつも思いますが、始まってしまうと終わりがあっという間にきてしまいます。
年をとると時間が過ぎるのが早くなる…

ところで、この企画展で展示しているのは“小さい”けれど“見ごたえのある”生き物たちですが、小さいことでその面白さに気づいてもらえないことも往々にしてあります。

私のイチオシのワレカラも、じーっと見ると面白いのですがスルーされがちです。

私は視力だけは人よりも良いので、ある程度小さなものでも見ることができますが、より小さなものを大きく見るための道具も活用します。

「相模のカニ展」の開催中に作った飼育日誌で双眼鏡の話をしましたが、これは本当に面白いです。今もにやにやしながらよく使っています。こ、これは楽しすぎるぞ!!

実は、双眼鏡の他にも小さなものを大きく見ることができる道具を持っています。


カメラです。
私の使っているのはレンズが交換できる一眼レフで、今回は対象に近付いて撮影できるマクロレンズをつけています。

会場ではスマホのカメラで拡大して見られるお客さんもおられますので、同じような発想なのですが、ここからは私個人のこだわりの話になります。

カメラと一口に言っても、スマホもあればコンパクトデジタルカメラ、一眼レフ、ミラーレス一眼など様々です。

いろいろなカメラの中でもレンズ越しの本物の光が情報として目に入ってくる一眼レフ、光学ファインダーが私は好きです。
ファインダー越しの生き生きとした姿は、意識をそこに集中できるので普通に見るよりも特別な感覚になります。
カメラで写真を撮っていて、病気の出始めに気づいたりすることもあります。

ちなみに、きれいな写真が撮れる事とは話が別なので、そこはまだまだ修行が必要です。

さっきのカメラではどのくらい大きく見えるのかというと、例えば5㎝くらいのヒレナガネジリンボウと、2㎝くらいのテッポウエビだと、目の前にこの世界が見えます。

集中していると、急にテッポウエビが出てきたりします。


細かな部分まで大きく見えて、まるで自分が小さくなって、生き物と同じ世界にいるように感じたりもします。

一眼レフが好きといいつつも、状況に応じて防水コンデジやミラーレスカメラも使っています。これも面白いカメラです。

「ちっちゃないきもの展」に限らず、カメラを通して生き物を観察するのは楽しい時間です。

ぜひ皆さんも、お気に入りのカメラを持ってお越しください。

竹本


2024年12月
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