飼育日誌

2022.11.10

ふれあい田んぼ探検隊 ~完結編~

当館で毎年開催していますイベント「ふれあい田んぼ探検隊」は、5月の田植えから始まり、稲刈り、脱穀などを経て、最後には収穫できたお米を食べるといった内容になっています。
先日書いた稲刈りについての飼育日誌から引き続き、ここでは10月22日に実施した脱穀・風選と11月5日に実施した収穫祭イベントの様子を振り返っていきます。

まずは10月22日に実施した脱穀・風選です。
稲架掛けをしてすっかり乾いた稲の束を持って、脱穀機でお米の実だけ取り外していきます。
1人5束くらい体験していただきました。
昔ながらの機械で、すべてとりきることは難しいため、残ったお米の実は手作業でとっていきます。

脱穀の後は、唐箕(トウミ)という機械を使って風選を行いました。
ハンドルを回して風を起こすことで、もみ殻や稲わらを吹き飛ばして中身の詰まったものだけ選り分けます。
このあとのもみすりと精米の作業はいつもお世話になっている精米店さんにお願いしました。

次は、11月5日に実施した収穫祭です。
収穫祭では、精米されたお米を食べる前に、古米を使って、昔ながらのもみすり体験をしていただきました。
すり鉢に入れたお米の実を、野球の軟球を使ってゴリゴリと力強く擦っていきます。

ある程度籾摺りができたら、すり鉢を持って息を吹きかけて殻を飛ばします。
それを何度か繰り返すと…

きれいな玄米になりました。
この後に糠(ぬか)を落とす精米をすれば、いつも食べている白米になります。

もみすり体験が終わると、いよいよ収穫できたお米の実食です。
炊き立てのお米をおにぎりにして食べます。

思い思いの形ににぎったら、みんなで手を合わせて「いただきます!」
今回はタイ米との食べ比べもしてみました。

どっちがおいしかったですか?と聞くと意外にもタイ米に2票入りました。
タイ米もおいしいですからね。
本当は、収穫した「てんこもり」が満票かなと思っていたので残念…
と思いきや、タイ米の2票は両方おいしくてどっちも選んでくれていた方でした。
なので結果満票ということにしておきます。
初めて食べる「てんこもり」は甘みがあってとても美味しかったです。
皆さん完食してくださったところで収穫祭は終了となりました。

今年度のふれあい田んぼ探検隊にご参加くださいました皆様ありがとうございました。
来年もまたおいしいお米が食べられるように願いましょう。

西田


2024年10月
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