飼育日誌
2021.06.10
このハナ、なんの花?
みなさんこんにちは。
私は6月のマンスリー水槽担当だったのですが、なんだか久々だなーと思って調べてみると1年半ぶりのマンスリー水槽でした。
この時期、梅雨のしとしと降る雨の中に咲いているアジサイが好きで、その雰囲気を出したいなぁと思って作ってみました。
主役は、相模湾でも見られるハナハゼという海水魚です。
とてもきれいな魚で、いつか展示したいなと考えていました。
今回のハナハゼは新江ノ島水族館よりお借りして展示が実現しました。
(釣りでも採集できるようですが、私には釣れませんでした…。秋にリベンジするつもりです。)
と、ここからが本題です。
私はこれまで「ハナハゼ」→「きれいな魚」→「どんな花が名前の由来なんだろう?」と考えていました。
解説を作るにあたり名前の由来を調べていくと、そんな考えは全くの見当違いだったことがわかりました。
実は、ハナハゼの「ハナ」は花ではなく「花子さん」が由来だと本に書いてあるのです。
この花子さんは、動物学者の箕作佳吉博士の娘に当たる人物で、お父さんである佳吉さんもまた
深海にすむミツクリザメの名前の由来となった人物です。
自分の名前がついた魚がいるってそれだけでもすごいことですが、さらに親子でなんて。
魚の名前も奥が深い。
さて、関東甲信地方の平年の梅雨入りは6月7日ですが、今年はいつになるのでしょうか。
竹本