飼育日誌

2021.04.18

ゴクラクハゼ

長い臨時休館から明け、営業再開が出来た喜びとともに、改めて平穏な日々の有難さを感じています。
さて今回は、そんな臨時休館中に見つけた魚の模様についてお話します。
ゴクラクハゼという魚をご存じでしょうか。

相模川でも普通に見られるハゼの仲間で、もう少し詳しく説明しますとヨシノボリ属の魚になります。採集をしていてもまとまって獲れる時もあり、すくい上げてみても、黒味を帯びた色合いをしています。
色合いは地味、しかし名前に「ゴクラク」と付く。
以前からどの辺りが「極楽」なのだろうかと不思議に思っていました。
確かにお腹が青っぽく見えて、きれいな様子もうかがえるので、そんな所かなと思っていました。

しかし、臨時休館中のある日、ゴクラクハゼの水槽をみて見ると、いつもとは色合いの違うゴクラクハゼが。

体全体は白っぽいのですが、その模様がまさに極彩色で、熱帯魚かとおもうほど、色鮮やかでした。少し前から、雌のゴクラクハゼが産卵をしており、雄も盛んに縄張り行動をとっている様子は観察されていましたので、この模様も繁殖に起因した婚姻色でしょうか。

写真でコントラストが上がっているかもしれませんが、生き物たちが瞬間に見せてくれる姿に、その名前がマッチしていることに改めて感嘆させられました。
生き物たちの瞬間・瞬間を見られるもの水族館施設の良いところですね。

波多野


2024年4月
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