飼育日誌
投網で魚を採ってみよう(前編) ~投網って何?~
今回の飼育日誌は「投網」についての話題になります。
投網⁇なにそれ⁇
と思った方もいるのではないでしょうか。
投網(とあみ)とは、魚を捕まえるための漁具の1つで、その名の通り投げて使う網のことです。
どこでどうやって使うのか気になりませんか?
気になりますよね???
ちなみに私は休日に投網を持って魚を採りに行くほど採集が大好きです。
それはさておき話を進めます。
投網は基本的には河川で使われることが多いです。岸から投げたり船上から投げたりします。
魚を採る方法は投網以外にもたくさんありますが、投網は水深が比較的浅い場所にいる魚を採る時に活躍します。また、泳ぐのが速く手網などで採りにくい魚にも有効です。
魚が居そうなところをめがけて投網を投げると、網が円状に広がり、網の先端に付いているオモリが沈んでいきます。
オモリが着底する前に魚が逃げてしまうのでは?
と思いきや、オモリに沿うようにポケットのようなものがついており、そこに魚が入ると逃げられなくなります。
水中から投網を回収すると魚がポケットに入っているという仕組みです。
とてもよく考えられた漁具ですよね!
次に、投網には様々な種類があります。
採りたい魚の大きさや採集場所によって使う投網が変わってきます。
大きな違いとしては網の目合いです。小さい魚を採りたいときは目合いの細かいもの、大きな魚を採りたいときは目合いの粗いものを選びます。
他にも、投網の大きさによって重さもかなり差があり、投げ方も様々です。
ざっとこんな感じでしょうか。
簡単に投網についてお話ししましたが、なんとなく興味を持っていただけたでしょうか?
投網の仕組みがわかったところで、
今回は当館の敷地内で投網を投げている様子をお見せします。
もう少し暖かくなってから採集に行くための肩慣らしです。
陸上で投げるため、ボールを魚に見立てて行います。
投げるごとにボールの位置をずらして、狙った所に投げられるように練習しています。
投げてみます
このように網が広がります(開き具合はイマイチ)
網を引き寄せてくると・・・
ポケットにボールが入っているので成功です!
実際に投網がきれいに開いて魚が一度にたくさん採れたりするのが投網の魅力だと思います。
ここまで、「投網で魚を採ってみよう(前編)」をご覧いただきましたが、
「投網で魚を採ってみよう(後編)」では、実際に川で魚を採る様子をお伝えできればと思います。(春頃になると思いますがご了承ください)
皆さんもぜひ一度投網を手にとってみてはいかがでしょうか?
最後に大事なお話です。
海や川で生き物を採るには都道府県や海域、河川ごとにルールや注意事項があります。いつでもどこでもできるわけではありません!事前にそのルールを確認してから採集に出かけましょう!
以上、大事なお話でした。
西田