飼育日誌
2021.01.04
バックヤードのお掃除屋さん
今回の飼育日誌のキーワードは「掃除」です。
皆さんは年末に自宅や職場の大掃除をしましたか?
掃除は手間がかかることが多いですが、きれいになると気分が良くなりますよね。
水族館で水槽掃除は欠かせない作業の1つですが、スムーズに行うために様々な工夫をしています。
使いやすい掃除道具を作ってみたり・・・
↑こんなものも
主にコケを落とす目的のものになりますが、もちろん人力によって効果を発揮します。
しかし今回は、飼育している生き物の力も借りて水槽をきれいにできないかということで、バックヤードにある水槽でその試みをしてみました。
複数ある水槽(淡水のもの)の中にそれぞれボウズハゼを入れてみたのです。
ボウズハゼは河川の上・中流域の岩や石の上でよく見られるハゼの仲間です。普段は付着藻類を歯で削り取って食べています。そこで、その特徴を生かして水槽内のコケを食べてもらおうと考えました。
ボウズハゼを入れてみてから1ヶ月ほどが経った頃から
掃除をしていない水槽がきれいになっている気が・・・
その後も日が経つにつれてきれいになっていきました。
写真を見れば一目瞭然ですよね!
今回の試みは成功 でいいですよね!?
まさにバックヤードのお掃除屋さん!
今では数多くの水槽でコケを食べて掃除をしてもらっています(もちろん飼育員も今まで通り掃除をしています)。
西田