飼育日誌
寝ても覚めてもゲンゴロウ part 3
こんにちは。
ゲンゴロウに関する投稿もこれで三度目になります。
part1、part2ではゲンゴロウの繁殖について書かせていただきましたが、今回は別の生き物を皆様にご紹介させていただきます。
その名も、「シマゲンゴロウ」!!
すごく綺麗で可愛らしいゲンゴロウだと思いませんか!名前にあるように、上翅に4本の黄色い縞模様が入るのが特徴のゲンゴロウです。
そもそもですが、皆様はゲンゴロウには似た仲間がたくさんいることをご存じでしょうか?実はゲンゴロウの仲間は世界に約4,000種、日本に限定しても約130種も知られているのです!
「ゲンゴロウ」という名前はこれらの仲間の総称として用いられることもよくあるので、ゲンゴロウという種を表す場合には「ナミゲンゴロウ」などと呼ぶことも多いです。
今回はややこしさを避けるために、前のpartでご紹介したゲンゴロウはナミゲンゴロウと呼ばせていただきますね。
シマゲンゴロウは水田や湿地に棲むゲンゴロウで、日本各所に生息しています。かつては全国で普通に見られましたが、現在は全国的に激減しており神奈川県では絶滅危惧ⅠB類という、非常に絶滅の危険性が高い種となってしまっています。
シマゲンゴロウのサイズ感はこんな感じです。ナミゲンゴロウの大きさが4cm弱であるのに対して、シマゲンゴロウは1.4cm程度、大体親指の爪くらいの大きさです。すごく差がありますよね。ただ、これは実はシマゲンゴロウが小さいのではなく、ナミゲンゴロウがとびきりデカいのです!
ナミゲンゴロウは日本で最大のゲンゴロウであり、水生甲虫の仲間でみても日本最大を誇ります。なので、ナミゲンゴロウと比べるとすごく小っちゃく見えるシマゲンゴロウも、ゲンゴロウの仲間の中でみれば中型に分類されます。ゲンゴロウの仲間にはもっともーっと小っちゃい奴らがたくさんいるんですよ…!
いずれそういった種もご紹介できればと思っております。
さて、当館では実はナミゲンゴロウに続き、シマゲンゴロウも展示を開始しました!!
皆様にもシマゲンゴロウとナミゲンゴロウのサイズの違いを感じていただきたく、新たに水槽を一つ追加しまして、並べて展示しております!ぜひ2種の違いを比べてみてくださいね。
皆様のご来館を心よりお待ちしております。
山田