飼育日誌

2020.10.01

くっつく生き物展②

皆さんこんにちは

当館で9月18日より開催しています、「くっつく生き物展」についての話題です。

前回の飼育日誌では、トッケイヤモリの展示についてご紹介しましたが、今回は、陸でくっつく生き物ブースの中から、ケープハイラックスの展示をご紹介します。

ケープハイラックス?

初めて名前を聞く方も多いかと思いますが、哺乳類の仲間です。
大きなネズミの仲間にも見えますが、分類的にはゾウの仲間に近いようですね。

蹄のような形をした足のツメを見ると確かにゾウに近いものを感じます。
自然界では、岩場にすみかを見つけて暮らしています。

どうやってくっつくの?

くっつく生き物展ですので、もちろんケープハイラックスはくっつくことができます。
とはいっても、カエルやヤモリのように壁面にずっとくっつくことができるわけではありません。
ケープハイラックスの足の裏には柔らかく弾力のある肉球があり、常に湿っています。
湿っていることによって粘着力があり、垂直に近い岩壁でも登ることができます。

ペタッとくっつくというよりは、滑り落ちないようにするといったイメージでしょうか。

そんなケープハイラックスですが、正面から見ると笑っているような顔つきで、見ていると微笑ましくなります。

間近でじっと見つめると、こっちを向いてくれることもあります。

初めは慣れていなかったためか、同じ場所からほとんど動きませんでしたが、最近少しずつではあるものの動く様子も観察できるようになりました。

ご来館の際はぜひケープハイラックスを観察してみてください

西田


2024年11月
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