飼育日誌

2020.09.24

寝ても覚めてもゲンゴロウ part 2

こんにちは。

「寝ても覚めてもゲンゴロウpart1」を投稿してから、はや二か月…ご報告が遅れてしまい申し訳ございません…!!
前回の投稿から楽しみにされていた方もそうでない方もぜひご覧ください!

こちらが羽化したばかりのゲンゴロウの新成虫です!

嬉しいことに、全ての個体が無事に羽化しまして、餌もモリモリと食べております。

ところで、皆様はゲンゴロウのオスとメスには、体に違いがあることをご存じでしょうか?
よく雌雄判別で用いられるものは、前脚に吸盤があるかないかという部分なのですが、
今回は水に入る前の新成虫だからこそわかりやすい、別の違いをご紹介いたします!



上がオスで下がメスなのですが、違いがわかりましたか?

体の表面をよーく見てみてください。
上がツヤツヤしていて、下がザラっとした感じになっているのがわかりますでしょうか。
実はこれがオスメスの違いなのです!

ゲンゴロウはオスがメスの背中に張り付いて交尾をします。ですので、オスはメスに張り付くために前脚の吸盤を発達させました。
一方でメスにとってはオスに背中に張り付かれてしまうと、呼吸が思うようにできず溺れてしまう可能性がありとても危険です。
なので、メスは背中をザラザラさせることで、できるだけオスに張り付かれないようにしているのです。

このように、お互いの都合が体の特徴として表れているのはとても面白いですよね。


お次の写真はゲンゴロウを横から撮ったものです。
丸っこいですね~。

腹部が膨らんでおり、頭からお尻まで滑らかな流線形になっています。
水の中で泳ぐのに適した形へと進化してきた結果なのでしょう。
実際、ゲンゴロウは泳ぎがとても上手で、優雅さすら感じてしまいます。

さて、そんなゲンゴロウはなんと現在、水辺の生き物水槽で展示中です!!
水中という特殊な環境で暮らすゲンゴロウのユニークさをぜひ生でご覧いただければと思います!
皆様のご来館を心よりお待ちしております!

山田


2024年12月
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