飼育日誌

2020.05.21

稚魚はスクスク

みなさんこんにちは。
3月2日から臨時休館となって早2か月が過ぎました。
臨時休館ではあるものの、館内の生き物たちは元気に過ごしており、毎日飼育係がエサをあげたり、
掃除をしたりと、生き物たちの管理は続けています。
その中で、春は多くの日本の魚たちが産卵の時期を迎えます。
当館でも産卵し、稚魚たちが育っています。

こちらは、ミヤコタナゴの稚魚たちです。
館内は野外よりも水温が高めなので、3月から産卵が始まりました。
タナゴたちは、二枚貝に卵を産み付ける習性があるのですが、館内では人工的に採卵して、繁殖をさせています。

そのような中、いつもはシャーレやプラスチック容器などで、卵から稚魚になるまで管理をしていたのですが、
1つにカビが発生してしまったりすると、周囲の卵や稚魚までそのカビが移ってしまうことがしばしばありました。

そこで今年は、このような秘密装置を用意しました。

12穴の「培養プレート」を準備しました。
本来は、細胞培養などの実験で用いる器具なのですが、卵の個別管理用に用意しました。
その結果、効果てき面・作業効率アップ。

稚魚たちもスクスクと育っています。
毎年、命をつないでいくことはとても大変で尊いことだと思っています。
少しでも上手く、元気に育てられるよう工夫をしていきたいと思っています。

まだ臨時休館が明けませんが、科学館の中では、スクスクと稚魚たちが育っています!

波多野


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