飼育日誌

2019.06.12

淡水にすむクラゲ

皆さんこんにちは!

最近は暑い日も多くなってきましたね。ふれあい科学館に来る子供たちも、半そでの子が増えてきました。

さて、今回の飼育日誌では特別企画展で展示している、このクラゲについてです。

このクラゲは、、、、すごいですよ!!

大きさが1.5㎝くらいしかなく、他のクラゲに比べて小さいため、
「こんなに小さいクラゲもいるんだ~」「赤ちゃんクラゲかな?」とお客様が話しているのを聞きますが、
もっと注目していただきたい生態があるんです。

クラゲというと海で見られるイメージがありますよね。

クラゲは海の生き物、と思っている方も多いと思いますが、
実は、淡水域の湖や人工の池、貯水槽などでみられるクラゲも存在していて、そのクラゲこそ上の写真の「マミズクラゲ」です。
真水にいるから「マミズクラゲ」、そのままですね。

以前の飼育日誌でもお話しましたが、
クラゲは成長段階によって形態を変える生き物で、ポリプと呼ばれるイソギンチャクのような形態を経て
エフィラ(クラゲの赤ちゃん)へと変化します。
エフィラが大きくなると、皆さんも見慣れたあの姿、成体のクラゲへと成長します。

このマミズクラゲは神出鬼没。
以前見ることができた場所だとしても、条件がそろわないと発生しないため毎年見ることができるわけではありません。

また、ポリプが水鳥の足に付いて運ばれたり、水草や泥に付いて人為的に運ばれたりして全く違う池で大量発生!
なんてこともあるようです。

このマミズクラゲは、山梨県立富士湧水の里水族館様からお借りしており、
エサや管理方法など、たくさんアドバイスをいただいてようやく展示することができました。
この場を借りてお礼申し上げたいと思います。

なかなかお目にかかれないマミズクラゲ、是非見にきてくださいね!

黒川


2024年11月
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