飼育日誌
夜の水族館
大きな水族館では、夜中に生き物たちに緊急事態があった時のために、その日飼育員が水族館に泊まる「当直」があります。
「水族館に一人で泊まるなんて、(仕事中だけど)ロマンがあって素敵だな~~」と、当直してみたい願望のある私ですが、
ふれあい科学館には当直はありません。 残念!
しかし!
ここ数日一人で残っている日があり、閉館作業が終わった後館内の電気を消して事務所に一人でいると、
ちょっと当直しているような気分になれることに気づきました。
また、懐中電灯を持って薄暗い館内を見てまわると、昼間とは違う生き物たちの行動が観察できます!
「深夜の」ではありませんが、「19時頃の」生き物たちの様子を紹介していきますね!笑
イセエビ
夜行性のイセエビは、昼間は岩の下に隠れてじっとしていますが、夜になるとこんな風に出てきて元気に活動しています!
自然界でも、夜になると出てきて貝やカニの殻をかじって中身を食べています。
毎朝「ん?レイアウトがくずれているな」とか「あれ?ブロックで隠している水温計のセンサーが丸見えになっている?」
と思っていましたが、夜元気に歩き回った証拠なんですね。 元気そうでよかったよかった。
カヤネズミ
写真がぼけてしまいましたが、カヤネズミ!
タンポポの綿毛(ふー!と飛ばす前の真ん丸)ほどの大きさしかなく、とってもかわいい水辺にくらしているネズミです。
昼間はヨシの葉の間に隠れていますが、暗くなると、外に出ています!
なぜかいつもプルプル震えている所がとってもかわいい、、、 久しぶりに全身が見れて癒されました。
もう少し皆さんに夜の生き物たちの姿をお見せしたいのですが、あまり居残りをすると先輩方の目が怖いので、この辺で。
今回は2種だけでしたが、また撮影できるチャンスがあればご紹介したいと思います!
ちなみに、
残って事務所で仕事をしていると、時々真っ暗のトイレから、手洗い場の水が「ザー!」と流れることがあります。
人がいないはずなのに、、、怖い、、、
と思っていたら、実はトイレの自動で行われる定期洗浄でした。笑
黒川