飼育日誌

2016.02.02

おやつ

水族館では、生き物にエサを与える(給餌)イベントが人気です。

しかし、タイミングが合わないと見られなかったり(涙)、残念な思いをすることがあります。
そんなあなたのために、当館の水槽で、給餌イベントにかかわらず食事風景が観察できる場所をご紹介します。

幾つかございますが、今回は「流れのアクアリウム」中流域の擬岩の上をご紹介します。
ここは照明を少し強めに当てて、わざと藻類を生やしています。

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先ず眼に留まるは、ボウズハゼが忙しなく擬岩を舐めている姿でしょう。
「シャシャッ、シャシャッ」と、音まで聞こえてきそうです。

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自然では、豊かに生えた藻類を心行くまで食べられるのでしょうが、水槽内をコケだらけにしてはおけません。
一日に数回、飼育員がそっと沈むタイプの人工飼料をまいて、エサの足しにしてもらっています。

私が見入ってしまうのは、オイカワが“おやつ”を食べる姿です。
ふつうは浮遊している動物性のエサをパクリと食べているのですが、雑食性で付着藻類も食べるのです。

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あのビュンビュン泳ぎますよ!といった型の魚が、立ち止まって「カリカリカリッ」と、擬岩の付着藻類を削り取ろうとします。
おちょぼ口の側面を使って、不得意そうに食べる姿がとても可愛らしくて、好きなのです!
寝そべってしまうような、ちょっと変わった動きなので、「どうしたんだろ?」と周りの魚に突かれそうになる時もありますよ。

本種はアユ放流に混じって琵琶湖方面から移入された魚で、当時は「ビワコ」と言う別名で地元の猟師さんに呼ばれていたそうですが、現在では相模川で最も個体数が多い魚といわれます。
今、水槽内では、婚姻色が出る前の、育ち盛り食べ盛りの幼魚がたくさん泳いでいますから、ぜひ皆さんも“おやつ”を食べる姿を探してみて下さい!


2021年8月
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