飼育日誌

2015.05.05

スイホーあれこれ

風船のような水泡は丈夫で、ちょっとやそっとでは破れません!

(〇〇で突いても破れません。)

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また、破れてしまっても再生します。

 

角膜の大部分が張り出し、水泡の上に眼球が貼り付いたように見えるタイプや、

眼下の組織から繋がって電灯のように見えるタイプ等がありますが、

稀にリンパ液に満たされたはずの水泡に、細かな砂利が入っている事があります。


二重になっている水泡の外側の袋に、口内を通して砂利が入ってしまったようです(私見)。


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以前、中国から輸入されたスイホウガンには、水泡となる角膜の基部がわずかで、奥目がちの鋭い目つきをしたタイプがありました。

体と各ヒレとも黒っぽい雑色で、非常に胴長な体型から、まるで爬虫類のような印象をうけました。

是非もう一度、出会えたら良いなと思っています。

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眼下の水泡に加えて、下顎にも左右二つの水泡を持つ“四泡”と呼ばれる個体がいますが、こちらは業者さんが大量に入荷した、当歳スイホウガンの中に時々見つけることが出来ます。

吻先や下顎の水泡にはリンパ液が満たされた分けではないので、呼吸に合わせて膨れたり萎んだりします。

こういった個体を見つけ出すのも楽しいです。

ちなみに、幼魚の時には、ぷるぷると振れて可愛らしい眼下の水泡も、「スイホウガン」では止め処なく大きくなってしまいがちです。

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成魚になっても“にやけた”程度の控えめな水泡を好む方には、「ハマトウユイ」がおすすめです。

漢字で蝦蟇頭魚と書き、英名はフロッグヘッドとも呼ばれる、カエルを彷彿させる品種で、

スイホウガン展示水槽に、1尾だけ混泳させました。

 

水泡や出目、花房などの特殊な改良がなされた部位は、長期に渡って左右対称を維持するのが困難です。

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金魚飼育では、アンバランスも個性の内と思ってあげる気持ちが大切です。

 


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