飼育日誌
怖~い“松かさ病”の予防
上手に金魚を飼育する環境
・濾過槽掃除と飼育水換水は同時に行わない!のが鉄則です。
しかし、上手くいってるから大丈夫だと思い、だんだんと余裕を持つようになってくる頃が要注意です!
1週間に一度、行っていたメンテナンスの間隔が、いつのまにか1ヵ月以上に開いてきたり・・・。
そんな状況下で、「ちょっと金魚の元気がないな~?」と感じる事があります。
実はここが、運命の分かれ道。
よく観察して、体が少し膨らんでるように感じたら、“松かさ病”かもしれません。
そんなとき、なるべく刺激を与えないようにと思いながら、メンテナンスの間隔を再び短くするだけでいると・・・。
しばらくして金魚の体が明らかに膨れて、鱗が立ってきます。
数日後、体表の充血を見て、あわてて高価な薬を買って投入・・・。
しかし、残念ですがこのタイミングではもう、手遅れの場合がほとんどです。
あくまで私の体験談ですが!
こんな状況になったら、もう“濾過バクテリア”がどうのこうのなど、言ってられません。
金魚のお腹の中は“エロモナス菌”の影響で、酷い事になっていると考えられます。
先ず、給餌を止めます。
そして、金魚をバケツに移してから、滑りや生臭さが感じられない程きれいに水槽、濾過槽、砂利など全部丸洗いします。
そして、同水温にセットした水槽に金魚を戻します。
この後、よく金魚を観察するのです。
鱗があって硬そうに見えるお腹が、ぶるぶると軟らかく動いて、溜まっていた糞が出てきたり、
または、滓みたいなものを吐き出したりします。
こうなれば、助かる率が高くなったと一安心。
(お腹を壊していた金魚の水槽は、きれいにしたとしても、すぐまた生臭い匂いがしたりするので、その度に飼育水の換水が必要になります。)
掃除と換水をすることで、金魚に良い刺激を与えて、腹に長時間溜まって悪さをしている物質を取り除くという裏技的なお話です。
開催中の特別企画展「金魚玉手箱」も、いつでも丸洗いが可能な水槽にしてあります。
展示期間中は濾過槽に頼らず、換水をすることで良好な水質と健康を維持しています。
ギネス記録の、43年間生きた金魚は、飼い主が時々水槽から別容器に移して、日光浴をさせていたといいます。
(時間、すくい出し方、水温、容器の大きさ他、いろんな条件が考えられますから、真似すれば良いわけではありませんよ。)
ただ、良い刺激を与えることは、健康に飼育する秘訣の一つなのでしょう。
みなさんも「健康第一」で、素敵な金魚ライフをエンジョイしてくださいね!