飼育日誌
ギョドウワールドへのお誘い
魚道マニアのSこと、さなだです。
魚道を愛し、はや20年。
あれはまだ私がピチピチしていた学生時代の頃(今は別の意味でピッチピチですが)、
川の環境に興味を抱いていた私は、水環境の研究室に入りました。
そこで出会ったのが魚道でした。
最初はなんだか無意味なものだなぁと思ってしまったのですが、勉強すると意外と面白い。
魚道は、人が川にすむ生き物のために作った施設です。
魚道の設置には賛否ありますが、人と生物が共に川を利用するための解決策の一つと考えています。
もちろん、魚道を必要としない川が理想です。
しかし、人が川の水を利用して生きている以上、生き物の行き来を妨げる河川を横断する構造物には魚道が必要だと思います。
・・・難しい話はこのぐらいにして、今回の魚道展では「川のつながり」をテーマに、色々な展示がありますので、ぜひ、ご来館下さい。
そこで一つ、展示物をご紹介します。
絵本の展示なのですが、神奈川県在住の加古里子(かこさとし)さんの絵本、「かわ(福音館書店)」を、ちょっと面白い見せ方で展示しました。
この絵本は、川の上流から中流、下流、そして海に至るまでの川の風景をイラストで紹介しています。
50年も前に描かれたものですが、川の流程をものすごく的確に描いています。
今回は作者の出版社の許可を得て、川の絵本をずら~りと並べて展示しました。
川マニアなら、この絵本を並べたくなる気持ちが、分かってもらえるはずです!
そしてもう一つ、「相模川ものさし」です。
相模川は113kmなのですが、それを113cmのものさしにしてみました。
河口が0cmで源流の山中湖が113cmです。
科学館は、河口から29kmあたりに位置しています。
相模川の距離感を、この「相模川ものさし」で把握してもらうのが目的です。
相模川流域のみなさんに、是非、使ってもらいたい!との野望は消えません。
魚道展開催期間中、身長113cmのお子さんには、この「相模川ものさし」をつくるペーパーをプレゼントいたしますので、是非、スタッフにお声をかけてくださいね。