飼育日誌

2014.04.29

ニシキゴイの先祖って ?Ⅱ

マンスリー水槽には、アサギ(浅葱)という品種の他に、もう一品種を展示しています。
5月の節句にちなみ、鎧(よろい)カブトのようなウロコをしたカガミゴイ(別名ドイツゴイ)です。

実はカガミゴイも、ニシキゴイの改良に深く関わった先祖なのです。
何百年も前から、西洋ではコイが食用とされていましたが、丈夫で、早く成長して、肉が多くてという具合に改良がなされ、ウロコも調理しやすいように少ししかありません。

少数のウロコですが、その分大きいので鎧カブトのようです。
現在のニシキゴイの系統には、アサギとカガミゴイの血が脈々と受け継がれています。

ご家庭でニシキゴイを鑑賞する機会は少なくなりましたが、最近では水槽内で小型個体を鑑賞する方も多くなっているようです。
私も、キンギョでは表現できない色彩に魅せられて、飼って「しまった」事があります。
ところが凄~い食欲の持ち主で、人影を見ればこちらに向かって来ようとするので、常に顔面しか見えず、体色を楽しめる横向き姿勢にはなってくれませんでした。

スキヤキ同様に、ニシキゴイという言葉も世界で通じるようですが、日本の伝統美をより多くの方に知っていただければと思います。

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2024年11月
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