飼育日誌

2021.08.23

夏の色、夏の音

こんにちは。
今回は、毎月更新しているマンスリー水槽のお話です。
当館は現在、8月6日からの緊急事態宣言に伴う臨時休館中ということもありまして、8月のマンスリー水槽は、皆さまにお見せできたのがなんと8月1日~5日までのたった5日間という、ほぼ幻のマンスリー水槽となってしまいました。
ですので、この場を借りてマンスリー水槽のご紹介をさせていただきたいと思います!

テーマは、「夏の色、夏の音」です!
金魚鉢や風鈴、すだれといった、目で涼しい・音で涼しい夏の風物詩をふんだんに取り入れ、日本の夏を彩る「金魚」をご紹介しておりました。

紹介していた金魚は3品種。『更紗琉金』『江戸錦』『黒出目金』です!
日本の夏といえば金魚!と言えるくらいに金魚は私たち日本人になじみ深い魚ですが、実は原産は中国で、2000年ほど前に野生で見つかった、フナの仲間の突然変異個体が起源と言われています。今ではいろいろな形、色の金魚がいますが、本を正せば同じ1種の魚からきているのです。品種改良とはすごいものですね。

写真では伝わりづらいかもしれませんが、展示の仕方にも少し工夫をしています。
金魚鉢は、見た目はとても綺麗なのですが、ろ過器を入れにくいのが難点です。
そこで、今回はビーズを金魚鉢まで垂らして、そこを伝うように新しい水を常にかけ流すようにしました。相模川の水を引き入れている当館ならではの方法です。
他にも、扇風機をつけて風鈴をゆらすなど、動きのある展示を意識して作ってみました。
『水が流れる』『風が吹く』『風鈴が揺れる』『金魚が泳ぐ』。
モノをただ置くだけでなく、動かすことできっとより強く夏の風情をお客様に感じていただけるのではないかと考えた次第です。

そんなマンスリー水槽はもう撤収作業が進んでおりますが、他の展示にもこういった担当者の工夫や意図はたくさん詰まっています!
臨時休館が明けた際には、ぜひスタッフ目線で展示を見てみてくださいね。

山田


2024年11月
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  • 休館日
  • 祝日・振替休日
  • 9:30~17:00
  • 9:30~18:30
  • 9:30~16:30