飼育日誌

2021.05.28

ミナミメダカ

日に日に暑くなってきました。
水槽の中の魚たちも季節を感じて、変化が現れてきています。
その中でも今回は「ミナミメダカ」をご紹介します。

展示している水槽をのぞくと・・・。

メスが卵をつけて泳いでいます。
この卵を拡大してみて見ると

付着糸と呼ばれる糸のようなものが全体についており、この付着糸を使って、卵同士や物に卵をくっつくけることが出来るのです。
メスは、しばらくの間、お腹に卵を抱えながら泳ぎ、水草などに卵をくっつけていきます。

しばらくして発生が進むと

目が確認出来るようになり、体も出来てきました。
孵化した仔魚はとても小さく、見落としてしまいそうです。

ですが、近くでみて見ると、透明な部分は多いですが、しっかりと魚の形をしています。

ちなみにオスはこちらになります。

背びれに切れ込みがあり、臀びれもメスに比べて大きいのが特徴です。

こちちらのミナミメダカ、神奈川県において今では限られた場所にしか生息しておらず、絶滅が危惧されています。よく知られたメダカですが、残された生息地においてもその現状は非常に厳しくなっています。今後はそのような点ももっと伝えて行ければと思います。

波多野


2024年11月
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