飼育日誌
ツバメがきた!
こんにちは。
最近、空をしきりに飛び交っている鳥をよく見かけますよね。
黒っぽいブルーの体に白いお腹、のど元におしゃれな赤色がさすかわいらしい鳥、
そう、ツバメです!
スーパーの出入り口あたりに巣を作ることもある、身近でなじみ深い鳥ですよね。
そんなツバメは、外が暖かくなる5月ごろになるとよく姿を見るようになりますが、
では冬の寒い時期はどこにいるのか不思議に思いませんか?
実は、ツバメは日本が寒い時期になると、日本を離れ温暖な気候の東南アジアの方へと飛んで行くのです。
そして、日本が暖かい時期になると再び日本に飛んできて、子育てをします。
こういう生活をする鳥のことを、“渡り鳥”といいます。ツバメはあんなに小柄な鳥ですが、
立派に海を渡って日本と海外を行き来しているわけです。本当にすごいですよね。
さて、前置きが長くなってしまいましたが、皆さまはそんな春を告げる鳥、
ツバメの名前を持つ魚がいるのをご存じでしょうか。
ヒメツバメウオは、温暖な地域の汽水域に棲んでいて、日本でも沖縄県などで見ることができる魚です。
実は、ツバメの名前を持つ魚は他にもいまして、沖合で群れを成して生活をする「ツバメウオ」をはじめ、
数種類存在します。しかし、汽水域で見られる種はほとんどおらず、このヒメツバメウオの特徴ともいえます。
上下にピッと伸びたヒレや、スイッスイッと泳ぐ姿はまるでツバメが空を飛んでいるよう…!
体の特徴も相まって、ヒメツバメウオという名前はとてもピッタリだと感じます。
水槽の上半分には、ツバメのモビールがくるくる…
下半分には、ヒメツバメウオがすいすい…
ひとつの水槽でふたつの「ツバメ」をお楽しみいただけます!
この機会にどうぞご覧ください。
皆さまのご来館を心よりお待ちしております!
山田