調査・研究

2021.03.29

エンリッチメント大賞2020 グッドアイディア賞を受賞!

【エンリッチメント大賞とは】
「エンリッチメント大賞」は、動物園・水族館に対する社会的な意識を高め、環境エンリッチメント(飼育動物たちの生活環境を豊かにする様々な工夫・試み)を推進するため、市民ZOO ネットワークにより2002年度に創設され、今回で第19回目を迎えました。
当館では、「ミヤコタナゴの人工産卵床の開発および展示水槽への設置」という取り組みに対して、グッドアイディア賞を頂きました。

【相模川ふれあい科学館での取り組み】
ミヤコタナゴは関東地方のみに生息する淡水魚です。しかし現在では、その生息域はごく一部の地域に限られ、絶滅が危惧されています。そのため水族館などでは、その保全に取り組んでいます。
飼育下で繁殖をさせることは、技術的にできるものの、方法により絶滅危惧種である淡水性二枚貝を必要とする場合や、親魚に人為的な選択が影響してしまう場合など問題点もありました。これらの問題を解決すべく、安価な器具で製作・設置した人工産卵床を用い、自然な繁殖行動を引き出し、実際に繁殖にも成功しました。また、水族館における魚の繁殖では、バックヤードなどにある予備水槽などを用いて実施されることが多く、展示水槽の魚たちは繁殖の機会を得られない場合があります。このような飼育繁殖に関する問題を解決し、少ない設備の中とエンリッチメントの側面から、展示している個体に対しても、繁殖の機会を与えていくことが、水族館などでの種の保存を考えていく上で、重要ではないかと考えるようになりました。生き物たちが本来の姿を見せてくれるよう努めることが、普及啓発の面でも意義のあることだと思います。今回の賞を糧に、更なる挑戦を続けていきたいと思います。

波多野


2021年5月
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