飼育日誌

2018.03.30

 「鯉の知らない世界」②

問題です。
のどに歯があるいきものってなぁに?

これはなぞなぞではありません。

実際にいる生き物です。

しかも私たちの身近に。

正解は・・“コイ”です。

 

コイは、大きな口をパクパクさせながら餌を吸い込むように食べます。
昔から飼われている魚なので、餌をあげたことのある方も多いかと思いますが・・
その口に歯なんてあったでしょうか?


そう、私たちと同じところには歯はありません。その代わりにのどに歯があるのです。


この歯は「のど=咽頭」にあるので“咽頭歯”と呼ばれていて、私たちの奥歯に似た形をしています。
コイの咽頭歯は硬く丈夫で、硬い殻をもつ貝を砕いてしまうだけでなく、
10円玉をも曲げてしまうほどだといわれています。

咽頭歯は魚のなかでもコイ科の魚で特に発達していて、種類によって形も様々です。

相模川ふれあい科学館では、湧水と小川のアクアリウムというところで
魚の餌やり体験ができるのですが、ここにいる魚たちは、皆コイ科の魚です。
そのため、歯はのどの奥にあり、魚の口があたっても痛くなく、安全に餌やりができるのです。

魚たち吸いつかれる感覚は、何度やっても不思議な感じがします。

亀ヶ谷


2024年11月
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