飼育日誌

2016.03.19

内水面試験場さんとの共同企画

はじめまして!
2月から科学館に赴任しました、新任の展示飼育部長、波多野(↓)と申します。

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これまで岐阜県にあります、世界最大級の淡水魚水族館「世界淡水魚園水族館 アクア・トトぎふ」(↓)に勤務しており、この度、関東に上ってきました。

メコンオオナマズ水槽

これまでは中部地方の魚たちを相手にしてきましたが、ここは関東。

中部地方では決して出会えない魚たちもいるのです。

そして早速に出会ってしまいました、ギバチに。

 

皆さんは、ギバチという魚をご存知でしょうか。(↓)

ギバチ_とりみんぐ

関東地方から東北地方にかけて生息するナマズの仲間で、さらに分けるとギギ科というグループ分類されます。

中部地方では、このギギ科のネコギギという魚がいたのですが・・・。(↓)

ネコギギ

やはり違いますねー!

もう一枚ギバチの写真を。(↓)

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ギバチのスレンダーな体つきが何とも新鮮です。

しばらく見入ってしまいました。

しかしこのギバチ、神奈川県ではとても数が減ってしまい、見られる地域も極々わずかです。

 

初仕事として、常設展示「ミニ企画展示」コーナーのリニューアルを担当し、神奈川県水産技術センター内水面試験場さんとの共同企画(インフォメーションコーナー)を3月19日(土)から皆様にご覧いただいております。(↓)

コーナー全景1

内水面試験場さんは、アユやヤマメの研究、このギバチなどの今では数が減ってしまい絶滅危惧種となった魚たちの研究など様々に取り組まれており、この地域の水辺の生き物について多くの知識や情報をお持ちです。

 

その中で、今回は相模川で実施された魚類相調査を踏まえて、相模川の魚たちが置かれている現状などをお伝え出来ればと考えました。

そして絶滅危惧種となってしまった神奈川県産のギバチとホトケドジョウ(↓)をお借りし、小さなコーナーの中でも、ギュギュッと中身の濃い情報をお伝え出来ればと考えております。

ホトケドジョウ

岐阜の方からやってきた私には、岐阜ではまだ普通に見られる魚が、神奈川県では絶滅してしまっていたりするなど各地域の現状を痛切に感じます。

日本の中でも、それぞれの地域に根差した魚がいるというのは本当に素晴らしいことです。

それぞれの地域に生きる生き物たちは、大切なふる里の宝物だと本当に実感する日々です。

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小さなコーナーの魚たちに是非とも会いに来て下さい!

お待ちしております。

 

新任展示飼育部部長:波多野 J(↑)


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