飼育日誌
毒展はじまりました!
みなさんこんにちは
今回は当館で12月19日(金)から開催の企画展「毒展 ~毒のどくとくな使い方~」についての話題です。
タイトルのとおり、毒を持つ生き物についての企画展です!
そもそも毒とは何なのかといった話はもちろん、生き物たちの独特な毒の使い方についてご紹介しています。
また、会場内は「食べると危険」、「刺されると危険」、「触ると危険」、「咬まれると危険」といったブース分けになっており、それぞれ毒の使い方や人体に現れる症状などを解説しています。

今日は特別に開催直後の企画展からオススメの展示をいくつかご紹介します。
まず、食べると危険ブースから「サザナミフグ」です。

フグの仲間はほとんどの種類が肝臓や卵巣など、体のどこかに毒を持っています。
食用で人気のトラフグなども、フグ調理の資格を持つ人が毒のある部分を取り除いてからでないと食べることができません。
今回展示しているサザナミフグは、上記の部位以外に皮膚や筋肉にも毒を持っているため食用にはなっていません。
刺されると危険ブースからは「ブルーノイシアタマガエル」です。
カエルの仲間はその多くが皮膚に毒を持っており、触ると危険なイメージがありますが、ブルーノイシアタマガエルはなんと頭突きをして頭骨にあるトゲから毒を注入することができるのです。
その独特な毒の使い方はもちろんですが、「名前がカッコイイ」というところも私が展示種に選んだ理由でもあります。
ブルーノイシアタマガエル ちょっと口に出してみたくなる名前だと思いませんか?

触ると危険ブースからは「ジュウジメドクアマガエル」です。
身の危険を感じると皮膚から乳状の白い毒液を出すことから、別名ミルキーフロッグと呼ばれています。水槽の手前側にはり付いている時に見ることができる水色のきれいな指先がおすすめポイントです。

咬まれると危険ブースからは「アメリカドクトカゲ」です。
背中のピンク色の模様もそうですが、時折見せる紫色の舌がとても毒々しく感じます。日中は寝ていることも多く、人が近くに来ても動じません。毒を持っているから襲われることはないといった自信があったりするのでしょうか・・・

その他にもハンズオン展示や映像展示などお楽しみいただけるブースもあります。ぜひ生き物たちが持つ毒の世界へお越しください!