飼育日誌
2022.02.11
カヤネズミの巣作り
みなさんこんにちは。
今、外はみぞれが降っていてとにかく寒い。寒いので今回は暖かそうな巣のお話をします。
当館ではカヤネズミという河原で暮らす小さなネズミの展示を行っています。河原ではイネ科の植物を編んだ巣を作って生活していますが、水槽でもオギなどの巣材を入れておけば器用に作ります。先日水槽の掃除をしたので、イチから新しく巣を作ってもらいました。
1月29日の閉館後に水槽の掃除をして、新しい巣材には園内で刈ったススキを適当に入れてみました。
入れ替えしてすぐ、カヤネズミ達はあちこち走り回っていました。落ち着かないのか、どこにどう作ろうかと考えているのか、とにかく様子を見守ります。
といっても当館は宿直業務が無いので、明日の朝のお楽しみです。
真ん中やや上の方になにか出来始めています。昨晩のうちに場所を決めて、巣作りにとりかかったようです。
朝より巣の形がわかりやすくなりました。日中も少しずつ作っていたようです。
完成していました。すっかり居心地のよくなった巣で休んでいます。
ここまで丸1日以上かかりましたが、実は自然界では5時間程度で作ってしまうそうなので、ずいぶんのんびりと作っていたようです。私のススキ選びの適当さが良くなかったか…
たまに顔を出す様子も見られますが、基本的に夜行性で日中はお腹がすいた時くらいしか出てきてくれません。
そこで、隣に昼夜逆転させた水槽を作って昼間でもカヤネズミが活動している様子が観察できるようにしてあります。
最後に…写真だと巣がわかりにくかったと思います。実際に見ると上手に作っているのがわかりますので、ぜひ実物を見に遊びに来てください。
みんなのウーパールーパー展もあと一か月をきりました。どうぞお早めに~
竹本